経営コンサルタントとして10年近く現場を見てきて、最もよく目にする失敗のパターンがあります。戦略は正しい。計画書も丁寧に作られている。でも、3ヶ月後に現場を見ると、ほとんど何も変わっていない。この「戦略と実行の溝」は、計画の質の問題ではなく、実行の仕組みの問題であることがほとんどです。

なぜ計画は現場に届かないのか

計画が現場に届かない理由は、大抵シンプルです。計画を作った人と、実行する人が違うからです。経営会議で承認された計画書が、現場のマネージャーに渡る頃には「今期の方針」という一枚の紙になっていることがあります。その紙を見た現場の人間が「で、自分は何をすればいいのか」と思うのは当然です。計画の粒度と、現場の行動の粒度が合っていないのです。

「誰が何をいつまでに」が書かれていない計画

戦略文書に多いのが、方向性は書いてあるが、担当者・期限・成功の定義が書かれていないパターンです。「顧客満足度を向上させる」という方針は正しくても、それが誰の仕事で、いつまでに、何をもって達成とするのかが決まっていなければ、誰も動きません。計画書を作る段階で、この三つを必ず書き込むことが、実行の第一歩です。

進捗を確認する仕組みがない

計画を作った後に、進捗を確認する定例が設定されていないケースも多いです。月次の経営会議で「今月の売上」は確認しても、「今月の計画に対して何が進んで何が止まっているか」を議題にしている企業は意外と少ない。進捗確認の場がなければ、問題が表面化するのは手遅れになってからです。

外部のコンサルタントが実行フェーズに関与する意味

戦略策定だけを依頼して、実行は自社でやるというアプローチは理にかなっています。ただ、実行が止まった時に「なぜ止まっているのか」を客観的に見る目が社内にないと、問題が長期化します。外部のコンサルタントが実行フェーズに関与する最大の価値は、分析ではなく、「止まっている理由を言語化して、次の一手を決める」ことにあると考えています。

戦略と実行の溝を埋めるための具体的な方法は、企業の規模や業種によって異なります。CoreBlendexの初回診断セッション(90分・無料)では、この溝がどこにあるかを一緒に確認することから始めます。